ニュースリリース

クラウドPOSの商用展開を開始

情報プロセシングの中核事業の一つとして、流通小売業のDXを推進

情報プロセシング事業とキャッシュレス決済サービス事業を推進する株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(本社:東京都中央区、代表取締役:大高 敦、以下:TMN)は、チェーンストア等小売事業者向けクラウドPOS(販売時点情報管理)システムの商用展開を開始しました。

クラウドPOSの背景と目的

当社は、電子マネー決済システムを国内で初めてクラウド化し、高度なセキュリティ基準に対して継続的に準拠しながら、現在、クレジットカード決済やQR・バーコード決済を含めた多様なキャッシュレス決済サービスに対応するクラウド型決済ゲートウェイを展開し、大手のチェーンストアを含む1,000社以上の皆様にご利用頂いております。
当社は、情報プロセシングを新たな事業領域として確立することを目標に掲げております。
情報プロセシングとは、決済情報(電子、現金問わず)やマーケティング情報、商品情報等、TMNゲートウェイに集約された全てのデータを安全に保存し、高度なデータ分析へ活用できるよう情報処理をする仕掛けを構築し、さまざまなサービスへ連携するものです。
クラウドPOS事業については、同事業を情報プロセシング展開の足がかりとなるサービスの1つと位置づけ、当社のクラウド型決済プラットフォームでの実績を活用しながら推進していく予定です。
当社は幹事会社として、標準技術策定活動を実施する技術協議会(OPOS技術協議会および.NET流通システム協議会)を通じて、決済インタフェースや電子レシートなどの標準仕様策定に参画しており、また、視覚的・感覚的な制御でPOSの打ち間違いや不正を抑制する特許(特許第6948477号及び第6980938号)を保有しております。
今回推進するクラウドPOSは、スーパーマーケットやドラッグストアといったチェーンストア向けの機能を具備したセルフ型POSとなります。

クラウドPOSの特徴

当社のクラウドPOSは、データだけでなくPOS機能をクラウド化することにより、主に以下の特徴を実現したものとなります。

既存の機器も含めた様々なハードウェアに導入可能

当社のクラウドPOSでは、POS機能がクラウド化しており、ハードウェアに依存しないため、現在店舗で利用されているPOSのハードウェアやタブレット等に当社のPOSシステムを導入することが可能です。

  • ※ハードウェアのスペックによっては、導入できない場合がございます。

小売事業者の商品マスタや在庫情報等とのシステム連携

当社のクラウドPOSは既に100種類以上の機能を装備しており、チェーンストアの基幹システムにある商品マスタや在庫情報等との連携が可能です。

導入後の柔軟かつ迅速なPOS機能の追加や変更

POSの各機能はクラウドでモジュール化されており、導入後も機能の追加や変更、削減が可能です。更に、新たな販促やキャンペーン等、導入後新たに必要が生じた機能を後から追加することも可能です。

  • ※ハードウェアのスペックや新たな機能の内容によっては、対応できない場合がございます。

操作画面の可変性、ならびに誤操作等の抑制

保有特許に基づく誤操作等を抑制するわかりやすい操作画面を提供します。また、運用状態や運用ルール、POS機能の変更や操作者の状況等に応じて、段階的な操作画面の変更が可能です。

初期導入におけるコスト、労力、時間の低減

上述等を通じ、初期導入における検討時間や労力、コストの低減が可能です。

決済やIoTデバイスなど様々な周辺機器の接続サポート

当社が提供しているキャッシュレス決済サービスとの連携に限らず、カメラやセンシングなどIoTデバイス等との接続も可能です。

リアルタイムでのPOSデータの把握および活用

当社のクラウドPOSでは、殆どの処理がクラウドで実行されることから、処理データも最初からクラウド側で記録・保存されるため、リアルタイムに近いタイミングでの複数端末・場所からの集積データの把握及び活用が可能です。

<構成イメージ> 構成イメージ
<クラウドPOS(セルフPOS)の画面遷移> クラウドPOS(セルフPOS)の画面遷移

今後の目標

セルフ型POSに加えて、今夏より有人型POSも商用展開予定であり、当社の決済ゲートウェイをご利用頂いている小売事業者を中心に展開していく予定です。当社のクラウドPOSは、汎用的な機能と各業界特有の機能を別々にモジュール化しているため、各業界特有の機能を順次開発・拡充していくことにより他業界にも対応してまいります。
当社のクラウドPOSの導入により、小売事業者においては、POS導入や更新におけるコスト・労力の低減メリットに加え、店舗DXの推進に向けたPOSデータと決済データを軸としたプラットフォーム、更には会員情報等をも統合したCDP(Customer Data Platform)の実現が可能です。
当社は、情報プロセシングを新たな事業領域として確立する目標に向けて、クラウドPOSの提供にとどまらず、上述のデータプラットフォームの構築や、プラットフォームを活用したビンゴ型マーケティングツールなどのマーケティング・ソリューション、顔認識サービスなどのIoTソリューション、ダイナミック・プライシングなどを提供していくことで、小売事業者における会員のLTV(Life Time Value)向上やDXの推進、サプライチェーンや広告・マーケティングの更なる効率化等に貢献してまいりたいと考えております。

TMNについて

TMN は「あらゆるデジタルデータのゲートウェイ」を目指し、2008 年に創業しました。創業当初より取組んでいる決済サービス「TMN ゲートウェイ」事業では、現在、43種類 の決済サービスに対応し、スーパーマーケットや コンビニエンスストア、ドラッグストアなど 1,000 社を超える小売事業者に利用されています。また、稼働接続端末台数は 80 万台(2023年1月末時点)に達し、国内でも有数の決済ゲートウェイとして成長してきています。
今後の事業拡大に向け、決済とマーケティングを融合させる情報プロセシング事業を推進し、決済サービス事業を通じて培った技術や24/7サービスの運用体制、顧客基盤をベースに、情報の「あずかる」「つなげる」「みつけだす」を実現させ、消費者に対し、新しい生活を生み出す会社を目指していきます。

【クラウドPOS導入に関するお問い合わせ先】

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
イノベーション推進部 マーケティング営業グループ
marketingsales-g@tm-nets.com